Abhisit Vejjajiva
アピシット・ウェーチャチーワ

AWLF名誉顧問

タイ王国元首相

2008年から2011年までタイ王国で首相を務めた政治家。

世界経済の混乱と国内政治的緊張の高まりの中で、44歳のときに首相に就任。同国の首相としては60年以上ぶりの最年少記録である。

首相として、主にタイの農村および労働者階級の国民の生活条件に影響を与える政策に焦点を当てた「ピープルズ・アジェンダ」を推進。
また、インフラ改善計画、30 億ドルを超える現金補助金と給付金プログラムの2つの経済対策を実施。2010 年までに、株式市場とバーツの価値は1997 年のアジア金融危機以来の最高水準に回復した。

経歴

客家系華人のウェーチャチーワ家の出身。1964年、イギリスのニューカッスル・アポン・タインで生まれる。両親はともに医学部の教授。オックスフォード大学(セント・ジョンズ・カレッジ)へと進学し、哲学と政治学、経済学の学位(PPE)を取得、最優等(first class honours)で卒業する。卒業後タイへ帰国し、タイ王国陸軍の士官学校の教員となるも、オックスフォード大学へ戻って経済学の修士号を取得。帰国後はタマサート大学経済学部の講師となった。1990年、ラームカムヘン大学の法学士号を取得している。

1992年、下院の総選挙に民主党から立候補し、当選。民主党政権下では首相府報道官、当時の首相チュワン・リークパイ、副首相スパチャイ・パニチャパックの秘書を務めた。
1997年の第2次チュワン政権では首相府大臣を務めている。1999年に民主党の副党首となり、2005年には党首となった。

2008年12月15日に下院で行われた首相選出選挙で235票を獲得し、首相に選出された。